数多くいる犬の中で、世界最大級と言われるのが、グレートデーン。
犬を飼いたい、でもいきなり大きな犬は・・・と思われている方のために、
グレートデーンの性格・寿命・飼い方についてご紹介します。
目次
グレートデーンってどんな犬?
グレートデーンはその名前の通り、とても大きい犬です。
そのため、土地の狭い日本の住宅地などで育てるのは難しく、飼うことができる方が事実上制限されていまっている実情があります。
育てる地域が限定されてしまうグレートデーンですが、ジャパンケネルクラブでの登録犬数は全体の48位の196匹(2019年1月~12月)と、意外と多くの方が飼っていることがわかります。
また、グレートデーンの特徴の大きな垂れ耳ですが、実は断耳されている個体もいます。
ドイツでは狩りの際、イノシシやオオカミに長い耳を引っ掛けられたり噛まれたりするのを防ぐため、断耳を行っていたらしいです。しかし、現在ではショードッグとして威厳があり高貴なイメージを保つとされ、断耳された個体も人気があります。
逆に、垂れ耳の個体がお好きな方は、英国で飼われているグレートデーンがオススメです。英国では断耳は違法とされているため、英国で飼われているグレートデーンは全て断耳されていない自然な垂れ耳の個体です。
優しく忍耐強い性格を全て兼ね備えた犬として、ギリシャ神話に登場する最上級の神アポロンになぞらえて「犬の中のアポロン」とまで言われています。
アイリッシュ・ウルフハウンドと並び最も体高のある犬種であり、最近まで、ギネスブックにも登録されていました。また、ペンシルベニア州の州犬としても有名です。
見た目と性格が正反対なグレートデーン
すごく大きい犬ってだけで、普通の人は怖いイメージをもつグレートデーン。
しかし、その性格は、温和で友好的な性格です。
その性格から、優しい巨人といわれるほどです。
猟犬の強さを持ちながら服従心が強く、挑発には乗らない辛抱強さを併せ持っています。
大きさの問題はありますが、しつけさえ最初にしっかりすれば、子供やお年寄りがいる家庭でも安心して飼うことができます。
しつけの重要性【とても大事】
グレートデーンを飼育して一番にしないといけないのは、しつけです。
大きな成犬となってからでは、しつけることが大変です。
小さい子犬の時期からちゃんとしつけておかないと、大きく成長した犬をしつけるのは並大抵なことではありません。最悪の場合、自分や周りの人たちが怪我をします。
周りに迷惑を掛けないためのしつけなのに、しつけのために怪我をしてしまったら元もこうもないですよね?
しつけは飼い主の義務です。完璧にしましょう。
ただ、グレートデーンは頭のいい犬なので、しつけにはそんなに苦労しないでしょう。
しつけの中心は、服従トレーニングです。飼い主やその家族がコントロールできるようにしないといけません。もしも、自分でトレーニングをする自信が無い場合は、早めに必ず専門のトレーナーを見つけてトレーニングをお願いしましょう。
グレートデーンの大きさは?【ギネス級?】
最大級の大きさと言われているグレートデーンですが、実際のサイズはどのくらいなのでしょうか?
体高:70~80センチ
体重:46~54kg
体重こそ、他に並ぶ犬がいるものの、体高70~80センチの犬は他にはまずいません。
ほんとに人間で言えば、モデル体型そのものですね。
ここで、ギネス登録時の記録を紹介します。
最大級のギネスサイズ
【ゼウス】歴代最大級のサイズ
体高:111.8cm
体重:70.4kg
直立時:2m23㎝
【フレディ】現在の最大級サイズ
体高が103.5cm
直立時:2m27.3㎝
グレートデーンは飼いやすい?
まず初めに確認しないといけないことは、グレートデーンを飼うために十分なスペースが用意できるかどうか。また、遠方に行く際の移動手段として、車に乗せることを考えると、必然的に車もサイズの大きい車を選ぶ必要が出てきます。
子犬の頃からしつけはしっかりとするば、温厚な性格なので、大きく苦労することは少ないでしょう。しつけが難しい犬ではありませんが、元々猟犬のため、常に飼い主が主導権を握るくらい厳しいぐらいでもいいでしょう。子犬の頃から、今後大きくなることを念頭において、しつけをしていかなくてはいけません。
そして、よく食べます。意外と体が弱いです。毎日の食費や、何かあったときの医療費が高いため、それなりの費用が必要になるでしょう。
抜け毛とお手入れ
非常に短毛で抜け毛問題はそんなに深刻ではありません。
ただ、超大型犬なので特に春と秋の換毛期の抜け落ちる毛の量がとても多いです。
しかし、長いフサフサな被毛の犬種とは違ってお手入れは非常に簡単です。
ブラッシングや濡れたタオルで拭いてあげれば大丈夫です。
グレートデーンの寿命は?意外と短命?
見た目からはあまり想像はつきませんが、全犬種の中でも、かなりの短命で病気にかかりやすい犬種でもあります。
グレートデーンの平均寿命は6~8年と言われ、他の超大型犬と比べても短いですが、決定的な理由は明らかになってはいません。
しかし、老衰というよりは、病気を患って亡くなってしまうことが多く、多いのは骨肉腫や大型で胸が深い犬種で起きやすい胃捻転や胃拡張です。
ほかに、拡張性心筋症、ウォブラー症候群、股関節形成不全も起きやすいとされています。
まとめ
グレートデーンは体の大きさと性格が全くの正反対です。
人は見た目によらないといいますが、犬の世界でもそうなのでしょう。
グレードデーンのような超大型犬を飼おうと思っている方はいろいろな不安を抱えていることと思います。
しかし、グレートデーンの性格を考えれば、しつけさえしっかり行っていれば、最高のパートナーになれること間違いなしだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。